Technical Q&A QA1309
Sleep vs. Doze on Macintosh OS X


Q: OS X が動作している Macintosh デスクトップコンピュータでは、スリープとドーズの間に違いはあるのでしょうか。

A: あります。スリープは、ドーズよりも少ない電力を使用します。スリープ時には、CPU のほかに、PCI ドメイン全体が PCI Supplement を通じて シャットダウンされます。これには、マザーボード上の PCI スロットも含まれます。

ドーズの場合、PCI デバイス、PCI バス、および CPU は電源が供給されたままとなります。ドーズは、ドライバが電源管理の対象になっていない PCI カードを装着したシステムでのみ生じます。ドーズは、アップルの最初の PowerMac G3 コンピュータのように、スリープをサポートしていないコンピュータでも生じます。最近の PowerMac コンピュータに電源管理の対象にならない PCI カードを装着すると、フルスリープモードにはならずに、ドーズモードになります。ドーズするようにした理由は簡単です。スリープをサポートしない PCI ドライバが、PCI ブリッジの電源が供給されなくなった後に PCI レジスタにアクセスしようとすると、コンピュータで簡単にパニックが発生するからです。

スリープ時には、デバイスはすべて電源が切られます。すべてのポータブルコンピュータと、大半のデスクトップはスリープをサポートしています。ドライバが電源管理に対応している限り(PMinitregisterPowerDriver を呼び出すことで)、マシンはこれまでどおりスリープします。

よりく詳しくは、Power Management DDK 1.0 Mac OS X を参照してください。


[2003 年 10 月 9 日]